『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.113『働き方改革元年に』 

明けましておめでとうございます。

皆様には健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年は北朝鮮問題で大きく揺れた一年でした。隣国である我が国にとっては、核の脅威を身にしみて感じさせられました。そしてあってはならないことが起こらなければと願うばかりです。

更に、中東においても、あいかわらず問題が絶えず、あらためて国の外交、防衛の大切さを痛感しています。

また、異常気象による災害が世界各地で発生し、地球環境の深刻さが、年々増しているように感じられます。

いずれにしても、これらの問題は世界が一つになって、対処する強い意思が無ければ、解決は難しいのではないでしょうか。

一方、国内に目を転じますと、一強といわれる安倍政権も驕りや緩みによって少し綻びかけるところもありましたが、総じて政治は安定し、堅調である経済もようやく少しではありますが、中小・小規模事業者の足元にも好循環が届いてくるような状態になってきた一年でありました。

そして今年ですが、日本経済は引き続きしっかりとした足取りで推移すると思います。

安倍政権になって5年、日本経済再生を掲げて努力をされ、マクロの経済政策だけでなく、地方創生をもう一つの柱にして、地方や中小・小規模事業者に対しての政策として打出し、その効果が少しずつではありますが、表れてきていると感じています。

5年間政権を担当してきたことにより、国際的にもいろいろな場面で、リーダーシップを発揮し、世界もそれを期待する状況にあることは今迄になかったことだと思います。特に経済面においては、アメリカが離脱した後のT.P.P.11を主導し、今年中には実働するところまでこぎつけ、かつ一方で、F.T.A.等2国間の経済連携も推進し、我国の貿易環境をより明るいものにすることによって、輸出入ともに今年は更に良好となり、インバウンドの伸びとあわせて景気をけん引していくものと考えております。

しかし、一方では人手不足がより深刻化すると同時に、後継者難による中小・小規模事業者の廃業はますます増えてくると思います。いわゆる団塊の世代が70歳を迎えるこれからの10年は大事業承継時代となり、我国の経済構造を支えている中小・小規模事業者に大きな異変がおこることが心配されます。このことは、個々の事業者の問題ではありますが、より大きな視点から捉えて考えなければならない重要な課題となります。

このような危機感から、日本商工会議所として大きなポイントとなる事業承継税制の抜本的な見直しを政府与党に提言しました。これにより、諸外国に比して大きく劣後している我が国の事業承継税制が大幅に改正される見通しがつきました。

また、企業が現実に後継者を確保し、かつ育成していくことについて、各地商工会議所への支援要請は強いものがあります。

私共それぞれ地域の商工会議所は、最も身近で事業者に接しているものとして、今迄以上に「気付き」に力を入れ、しっかりとサポートしていかなければならないと感じております。

そして、それぞれの事業所におかれてはこの問題を含めて、今年心掛けていただきたいと思いますのは、国が掲げている「働き方改革」に真正面から取り組んでいただきたいと思います。とかく私共中小・小規模事業者は、残業ゼロ、産休・育休等と表面的に言われていることだけを捉えて、否定的に考える傾向があるように思いますが、そうではなく、あらためて仕事のあり方を見つめ直して、どの様に働き方を変えていくことが出来るかを模索し、改善策を実行していくことによって、自ずと働き方は変わり、生産性も向上し、それが人材の育成にも連動し、結果的に後継者問題も解決出来るという好循環を生むのではないでしょうか。

新しい年を働き方改革元年と位置づけ、会員各位と共に努力をして参りたいと考えております。

今年も皆様にとりまして実り多い年となりますよう、ご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

 

 


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