『思いつくままに』
『思いつくままに』
 
Vol.48 夢の圏央道へ
 
 
待望久しかった中央道と圏央道が結ばれた。6月23日のことである。
 
私が圏央道の建設促進に関わってから、もう15年余の歳月が流れている。様々な困難を克服して、開通を迎えた関係者の感激もまた一入のものがあったに違いない。私は開通式のテープカットに臨み感無量のものがあった。心からの祝福の気持ちを込めて鋏を入れた。
 
今日の晴れの日を迎えるには、私たち民間の立場からも、建設促進の市町民の会を通して、様々な促進活動に参加してきた。圏央道の側面への苗木の植栽も毎年のように実施してきた。全身ずぶ濡れになる雨の中での植樹も、今になれば懐かしい思い出の一つとなった。
 
駅頭での建設促進の署名運動も何度となく実施された。初老の男性から「この署名は反対のものか、賛成のものか」と聞かれ、「建設促進のための署名運動である」と説明した。「賛成のための署名運動は珍しい。私も大賛成だから」と署名し、握手で別れた一こまも鮮やかに思い出されてくる。開通して一週間後、私はある団体のバスツアーで高尾のインタージャンクションを中央道に抜けて走った。車窓に移りゆく樹林の茂りは緑のトンネルを抜けるような素晴らしい景観であり“開通”の実感を改めて噛み締めていた。
 
そんな感慨に浸っていると、突然車内に歓声が上がった。高尾のジャンクションを通過しているところであった。巧みな曲線の織りなすジャンクションの景観は土木技術の粋を結晶させた素晴らしいものだ。
 
この結節によって、中央道と圏央道のもたらす可能性は無限になったと言っても過言ではあるまい。望むらくは、圏央道が一日も早く東名高速道に結節することである。そうなると鬼に金棒である。
 
過日、神奈川県下の商工会議所の関係者と話をする機会があった。その方は6月23日に行われた開通式を伝える新聞記事を手に、「圏央道が八王子を抜ければ、今度は相模原・厚木そして東名へつながる。私たちは一日千秋の思いでその日を待っている」と熱っぽく語ってくれた。
 
高尾山のケーブルカーの山頂駅から、高尾ジャンクションが一望できる。6月23日の開通後、車の流れに大きな変化が起きている。圏央道から山梨方面へ、そして中央道から埼玉方面へのルートに、途切れない車の流れが見られるようになったのだ。その数は一日に2万台を超えるという。
 
圏央道は大きな夢と期待を運ぶ大動脈として、今まさに力強い鼓動を打ち始めた。観光に産業に物流に、私たちの限りない夢を託せるハイウエイ。それが圏央道なのである。
 
走り初めをする樫ア会頭の車両
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