『思いつくままに』
Vol.39 『市制90周年に想うこと』
八王子の夏まつりも終わり、いよいよ秋本番に入った。この秋、八王子は大きな節目を迎えた。大正6年9月1日に市制が施行され、90周年を迎えたのである。10月1日には、これを記念した式典が、いちょうホールで挙行された。
市制90年を超えるまちは、八王子を含めて全国に66市あると聞く。90という、八王子の年輪に、先人が素晴らしい足跡を刻み続けてきた。
未来永劫、産業をはじめ、自然、歴史、文化などの様々な魅力を、この年輪に刻み、さらなる発展を目指してもらいたい。
市制20周年の昭和11年に制定された、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の『八王子市歌』の第一節には、“桑の都 風は光れり 八王子 旺んなり機業”という歌詞がある。
伝統産業の織物について詠われた歌詞であるが、この伝統産業の核を為したのは、八王子の“母なる川”浅川なのである。かつて、この川で織りを流す作業や染色作業は、日常の光景にあった。
全国の織物産地は、みな、母なる川を持っている。京都でいえば、鴨川。関東両毛産地の桐生、伊勢崎、足利では渡良瀬川がこれにあたるであろう。
また、私は、まちの顔は“川”だと考えている。まちづくりの進んでいる都市は、川の趣も整っている。東京を語るには、隅田川を欠かすことはできない。
浅川の河川改修工事も順調に進み、河川敷のサイクリングロードも整備されてきた。市民の健康づくりを促進するのも、この川の役目であろう。
浅川清掃デーでは、沿道の町会の方々が、朝の一時をかけて作業にあたられている。おかげで、川面から気持ちよく泳ぐ稚魚の群れを見かけるようになった。これは、とても喜ばしいことである。河川が綺麗なまちは、総じて、まちも綺麗になるのである。
八王子で育った人たちは、浅川への想いを何かしら持っていると思う。この“母なる川”は、私の脳裏から常に離れることはない。
 
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