『思いつくままに』
Vol.37 101回目のコラム〜夢を追い続けて
この“思いつくままに”のコラムを始めてはや8年余、先月で100回目を数えた。平成10年4月から、日頃の会議所活動や人々との出会い、イベントへの参加等を通して、心の琴線に触れた様々な“思い”をそのままに書き続けてきた。
話題は森羅万象とまではいかないが、宇宙や地球規模の話題から多摩や八王子の街づくりの話題、さらには商工会議所の立場からの政策提言など、時々刻々変わる社会の流れの中で、小さな呟き言を続けてきた。
過ぎてみればあっと言う間のような気もするが、100回の一つひとつのテーマを改めて見ると、その時々の思いが鮮明に甦ってくる。この間、多くの方々から批評や励ましの言葉を頂いたことが、大きな支えとなり、止めるに止められなかったのが本音かもしれない。
改めて全体を通して見ると、目に付くのが“夢”という言葉である。100編のタイトルのうちに夢は10回も登場している。このことは、八王子の街づくりに対して、“こうあって欲しい”という願いを込めて語ったからではないだろうか。
これらの夢の事業の中で、最も印象深いものは「甲州夢街道2001」事業である。新宿から下諏訪までの甲州街道沿線を舞台に、様々なイベントを展開し「交流と連携」が図られ、その広域性とスケールの大きさで大きな評価を受けた。その後、夢街道2001事業から引き継がれた地域イベントは「夢街道駅伝」や「街道市」として、その成果を今日に伝えている。
夢といえば、人類にとって最大の夢は戦争のない平和な世界の実現であろう。私たちは暑い夏の訪れとともに、あの大戦の悲劇を思い起こさずにはいられない世代なのである。
私は昭和20年当時、都内に下宿していて空襲の直撃を受け、焼夷弾に追われ必死に逃げ惑い、九死に一生を得た体験を持っている。また、八王子空襲で町中が猛火に包まれた8月2日の夜の恐怖も味わっている。死と隣り合わせた、あの日あの時の記憶は今も脳裏に焼き付いて離れない。
“戦争のない世界”の実現を夢見て(空襲を受けた八日町)
 
戦後60年、戦争の悲劇を語れる体験者がめっきり少なくなってきている。悲劇の真実が風化してしまうことを何より恐れている。8月にめぐってきた101回目のコラムは“戦争のない世界”の実現を夢見て、大いなる人類の叡智に期待しつつ結びとしたい。
 
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