『思いつくままに』
Vol.34 多摩は魅力がいっぱい
今年の大型連休は、景気の好況機運に支えられて久方ぶりに活況を見せ、国内外ともに前年を上回る人出が見込まれているという。人が動くことは経済活動にとって不可欠のものだ。世界各国が観光事業に力を入れているのも、観光事業の持つ経済効果をねらってのことである。
残念ながら、この分野で日本は大きく遅れをとっている。外国人の受入数では、世界の30番目にも入らない観光小国なのである。政府では“ビビットジャパン”の政策を掲げて取り組んではいるが、その効果は未だしの間が強い。
国内に目を向けると、最近の旅行スタイルは個人やグループの落ち着いた内容や体験・滞在型などに様変わりしてきているという。都会の喧騒をそのまま持ち込んだような大型旅館で、見た目には豪華でも、食べきれない量や味の画一的な料理を出されても、それは本当の“もてなし”とは言えまい。結果的に飽きられてしまったのも無理のないことであろう。
ところで日本商工会議所も観光事業の普及には力を入れている。観光小委員会を設けてその推進に努力をしている。今年で3回目を迎えた「全国商工会議所観光振興大会」の開催もその一つである。一昨年の宇都宮市、昨年の倉敷市に続き、今年は函館での開催である。昨年の倉敷大会は素晴らしい内容であったが、「体験・滞在型観光の振興と移住の促進」をテーマにした今年の函館大会にも大いに期待している。
3年前、多摩経済サミットで私が“多摩丸ごと観光”の実現を提唱し、それを受けて商工会連合会と多摩地域の7会議所が連携して「多摩観光協議会」を立ち上げ、昨年度“多摩の観光調査”を実施した。
数日前、その調査報告書が届いたが、多摩の可能性に光を当てた素晴らしい内容で、多摩の今後の観光の在り方を具体的に提案した労作である。いずれ経済サミット等で成果の発表と今後に向けた取り組みが披露されるであろうが、経済団体の連携事業の具体の成果として、今後大いに注目を集めることであろう。
この調査報告書が指摘しているように、多摩は魅力いっぱいの地域である。何年か後、この魅力溢れる多摩の地で、参加者が一千人を超える全国観光大会を開催できたらこんな素晴らしいことはない。一市一地区では無理でも、多摩全域で受け入れれば、そんなに難しいことではない。そんな夢の託せる多摩を舞台に“多摩丸ごと観光”に取り組んで行きたい。
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