『思いつくままに』
Vol.25 多摩の実力
今年の5月に日本経済新聞社の多摩支局が立川市に開設された。この開設を記念した小冊子「多摩の実力」が発行された。ここでその一部を紹介してみよう。
先ず人口は385万人、世帯数164万世帯であり、これは都道府県との比較(以下本稿では同じ)で見ると、福岡県に次いで第10番目に位置している。これは四国全体に匹敵する規模である。
八王子先端技術センター
かつて多摩は首都東京のベッドタウン的な性格が強かったが、近年では人口の増加や産業の振興などにより、その独立性を高めている。その辺の変化を事業所や従業者数で見ると、13万5千事業所(全国第15位)、従業者数146万人(全国第11位)となり、インフラ・人材・集積力等で首都圏の牽引役の資格は十分に備わってきている。
多摩の産業力を見ると、工場数は8,300ヶ所(全国23位)、製造品出荷額で8兆1,137億円(全国11位)となる。小売業の年間販売額では3兆9,359億円(全国11位)となっており、高い産業力を有する地域であることがわかる。
多摩地区には優れた教育環境を求めて進出した高等教育機関が多い。大学・短大を合せて62校が存在し愛知県に次いで全国4番目の数となる。今後の我が国の産業発展を担う産学公の連携事業の基盤は整っており、すでに多くの事業が進んでいる。
現在、多摩地域では大きなプロジェクトも進行しつつある。平成10年に八王子商工会議所の小部屋で産声を上げたTAMA協会(平成13年4月に社団法人化)は、地域の枠をこえ多摩・神奈川・埼玉にまでをカバーする広域組織として、経済産業省が推進する「産業クラスター計画」のモデルプロジェクトとなり、全国的に注目される実績を上げている。
黒須市長の肝いりでスタートした「サイバーシルクロード八王子」は市と商工会議所が中心となり、300近い中小・ベンチャー企業が参加。情報産業特区モデル事業やビジネスお助隊の活動などユニークな事業を展開し、TAMA−TLOとの連携事業も注目を集めている。
多摩地域の魅力の一つは優れた自然環境にある。多摩の四分の一は緑に覆われている。「多摩全域を一つの観光エリアとして捉えて広域観光事業を立ち上げよう」との提案のもとに、7つの商工会議所と21の商工会が連携して「多摩観光協議会」が結成されている。17年度は多摩地域の観光資源を新たな視点から調査し、多摩の魅力を売り出す手立てを提案するため、現在プロジェクトチームが取り組んでいる。
多摩は「産学環」の要素が揃った「生活・仕事・勉学・研究・安らぎ」に最適の21世紀のユートピアになり得る夢多き地域なのだ。期待を込めて見守ってゆきたい。
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