『思いつくままに』
Vol.16 “防災大国”日本に
相次ぐ台風の襲来により全国各地が大きな痛手を受け、その対応に追われている最中、10月23日に新潟・中越地方が大地震に襲われた。
被災地の様子を伝えるテレビの画面は、地震で大破した自宅の玄関で号泣する主婦の姿を映し出していた。道路の崩落に巻き込まれた乗用車から優太君が4日ぶりに救出され大きな話題となった。しかし、お母さんと娘さんには奇跡は起こらなかった。自然の猛威の前に、なす術を知らない人間の弱さに言葉とてなかった。豪雪の冬に向かう被災地の一日も早い復旧を祈らずにはいられない。
記事
今回の中越地震は直下型地震の怖さを改めて我々に突きつけた。地震の予知は難しいとされている。特に直下型の地震の予兆をつかむことは、今の科学技術では不可能とされている。
こうした自然災害に備えるためには、平凡のようだが行政も団体も、そして個人においても、“常日頃の備え”が何よりも大切なことだ。私も我が家の防災準備のお粗末さを改めて反省をしている。最悪の条件下での“いざ”という時のために、何が必要なのか。ひとり一人が足元を見直す必要があるのではないか。
我が国では風水害や地震の災害が毎年のように発生している。こうした緊急事態に的確に対応できる決め手はないものだろうか。一つの私案を述べてみたい。日本のどこで災害が発生しても、半日単位で救援に駆けつけられる“災害救助船”構想である。
我が国は島国である。四囲を海に囲まれている。海路は地震によっても壊れることはない。災害対策に必要なすべての機能を備えた“災害救助船”を建造し、日本列島を4等分した拠点港にそれぞれ配備しておく。
病院機能、緊急食料、応急復旧機材、宿泊機能等々を完備した船である。災害地に急行する船に、必要な人材を空輸する。現地に到着するときには応急体制はほぼ完了という災害救助船である。
平常時には防災関係者の研修施設として活用し、非常時にはそのまま救助活動に対応することも可能とする。そのくらいの即応性と機動性を持った災害救助船の配備はできないものだろうか。
地震災害国である日本の防備は、このくらいの思い切った取り組みが必要だ。経済大国日本は防災大国でもあって欲しいものだ。
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