『思いつくままに』
Vol.13 情熱よ再び
暑い夏である。梅雨空を見ないうちに夏本番に突入してしまった。季節物の商売の不振や米の不作、海水浴場から人影の消えた昨年の夏がうそのようである。
今年、東京の最高気温の7月平均は33.1度で観測史上最高、冷夏だった昨年より7.1度も高かったという。暑いはずである。台風も当たり年で、既に10号が東から西に向けて逆走し、西日本各地に被害をもたらしたのは、先月末から今月はじめにかけてであった。
しかし、四季がはっきり分かれている日本の気候は、暑い季節には暑いことが歓迎される。史上空前のビールの売上げ、クーラーは予約待ちの状態とか。さらに人の動きも活発で、国内外問はず旅行業界も潤っているという。個人消費も上向きという発表もあり、ある経済研究所はこの夏の暑さの経済波及効果を金額で2兆円余りと試算している。
こうした季節効果にも加速され、長い不況のトンネルの中にあった日本経済も、ようやく明るさと活気を取り戻しつつあるのは誠に結構なことである。うんざりするような暑さも、しばし忍の一字の8月なのかも知れない。
先月末に八日町一・二丁目の山車・人形が完成し、お披露目の会があった。八王子空襲で焼失して以来、実に59年ぶりの再建とのこと。地域関係者の長い年月にわたる取り組みに対し、心からの敬意を表したい。
祭り
山車人形は雄略天皇の優美な姿が再現されており、彫刻に飾られた山車とよくマッチした気品のある芸術的な作品に仕上がっている。第21代雄略天皇は、産業振興に尽くされ、殊に養蚕・絹織りの業を広められたことで知られている。
私は立派に完成された山車を見上げながら、この山車づくりに結集された関係者の熱い想いと執念に圧倒される思いであった。八王子の街に縁の山車人形が再建されたことであり、商店街を中心とした街の活性化のきっかけになって欲しいと願わずにはいられない。この59年ぶりの山車の再来に結集された人々の情熱が、八日町を中心とする昔日の栄華の再現につながることを切望している
今年の夏祭りの甲州街道では、真っ新な眩しい人形山車の勇姿が一際光彩を放っていることだろう。
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