『思いつくままに』
Vol.8 浅川に桜堤
春爛漫である。この号が届く頃には今年の桜は終わっていることだろう。年々春の訪れが早くなっているようである。
写真:南浅川(長房町)
暁橋の右岸の袂に二つの石碑がある。時が経ち刻まれた文字も薄れがちだが、碑の一つは大正12年3月に暁橋の完成を記念して寄付者の名前を刻んだもの。もう一つは大正15年3月に、浅川沿いの土手に桜を植えた事業の完成を祝って建てられたものであり、碑には「暁桜之碑」と刻まれている。当時の桜並木はすでにないが、往時を偲ばせる何本かの桜の木が今年も精一杯花をつけていた。
街の顔は“河”だと私は考えている。街づくりの進んでいる都市は、河の趣も整っているのが常である。八王子の浅川はどうであろうか。最近は随分ときれいな流れになり、鴨や白鷺などの遊ぶ姿が見られるようになってきた。
最近、ある新聞社が100年がかりで、400万人が住む多摩のシンボルとして、多摩川を中心に桜を植えるプロジェクトは発足させたいとの話があった。事業は多摩川に限らず、植栽が可能な場所があれば、年次計画で桜並木や桜の山を作っていこうというものである。
私はかつて先人達が浅川に桜堤を実現させた先例に倣い、平成の花咲事業として、再び“浅川堤に桜並木を”のプロジェクトを提案したい。もちろん浅川は多摩川の上流にある。新聞社の100年構想にも合致するものであろう。
街づくりは50年、100年の先を見通した先見性が大切である。そして何より、多くの方々の協力と情熱の結集が不可欠なことは言うまでもない。みんなの力で、孫子の時代に浅川が桜堤の名所として、そぞろ歩きの花見客で賑わうことを夢見ようではないか。
▲PageTop

お問合せ: 八王子商工会議所
〒192-0062 八王子市大横町11-1  Tel(042)623-6311
当サイト内のあらゆる文章、画像などを作成者の許可なく転載・使用等を行うことを固く禁止します。