『思いつくままに』
Vol.8 街づくりと商い
私の手元に一冊の本がある。「買い手の言い分 売り手の思い」というタイトルである。出版は(社)日本販売士協会である。商いに関する本である。買う側の本音と売る側の心情が随想風にまとめられた、商売のバイブルのような本である。
販売士制度発足30周年を記念して行われた作品募集に、全国から628編の応募があったという。物を売る・買うという日常のごくありふれた行為に如何に多くの人々が気を遣っているかが伝わってくる。
「心遣いと笑顔を忘れずに」……エッセイが私に伝えてくれた商売の真髄である。関心のある方は是非一読して欲しい。
2月15日に市の主催によるフォーラムが開催された。=写真= 八王子の街がどうしたら元気になるかというテーマで活発な討論が展開されていた。超満員の会場からも多くの意見が述べられた。私はこれらの発言を聴いていて、相も変わらず「八王子はダメだ。魅力がない。ダサい」等々の悪口の連発に些かうんざりさせられた。
光り輝く産業都市
今年はじめに撤退した駅前の丸井の話も出された。ある経済誌の記事を引用して「八王子は商業地として旬の過ぎた街だから丸井は閉店した」というのだ。私は言い様にない淋しさを感じていた。それ程までに八王子はどうしようもない街なのかと。
全てが整った理想の街なんか、全国どこを探したってありっこない。どの街も問題点や課題を抱えつつ、住みよさや活気のある街を目指して、みんなが頑張っているのだ。問題点を指摘して、その解決策を論ずるなら、どんな批判や悪口を展開してもよい。しかし、ダメだダメだで溜飲を下げるだけだったら、それは百害あって一利もないことだ。
街の良いところを見つけ、みんなで褒めながら長所を伸ばし、問題点を解決してゆく。そんな大らかな街との付き合いはできないものだろうか。「街は褒めて育てよう」……これが私の持論である。
行政の施策として、元気八王子の実現を掲げた黒須市政が2期目を迎えた。「いきいき企業支援条例」によって、企業や大型商業施設等の誘致や支援をするという。サイバーシルクロードも成果が期待できるところまできている。急かず、倦まず、着実な前進を期待して止まない。
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