『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.94『不透明さを増す世界経済なかで』 

ゴールデンウィークが終わり、各種業界、団体の総会が6月にかけて始まりました。招かれて出席する側からすると、今年の日程は5月に偏らず、6月にもバランス良く組まれており、伺い易い状況です。

既に、ご案内をいただいた団体の半分以上の総会懇親会に出席させていただいておりますが、一様に景気の先行きを心配する声が多いと感じます。

要因は目先の業況というよりは、年明けから円高株安に転じ、未だにその状態が続き、アベノミクスに対しての不信感が要因ではないかと思います。

その様な雰囲気でありますので、挨拶の中で必ず触れて話をしますのは、この円高株安は原油安や中国を中心とする新興国経済の減速という、主に海外の要因によるもので、日本経済そのものに問題があるわけではないと申し上げています。

ただ、グローバル化の進展のスピードが早いので、このままの状態でおりますと、そう遠くない将来には、日本経済そのものもおかしくなってしまう怖れは充分あると考えております。

そんなタイミングの時に、伊勢志摩サミットが5月26日・27日に開催され、世界経済を主題として、何よりもこれに対しての危機感を共有し、G7先進7ヶ国がこれに積極的に対処することで一致したことは、大変良かったと思います。

更に、サミット終了後ただちに安倍総理は来年4月の消費税10%への増税を2年半先送りすることで、調整に入ったようです。一つの大きな決断だと思います。消費税増税が景気には大きな影響を与えることは、2年前の5%から8%への引き上げ時をみても明らかで、景気経済の状況に配慮をするという面から考えれば、それは正しい選択だと言えるのではないでしょうか。

勿論、消費税率の問題は景気だけではない大きな課題も含んでおりますので、全てそれで良いということではないことは申し上げるまでもありません。

日本商工会議所は税と社会保障の一体改革とセットで、消費税率を上げることに賛成をしたわけですが、私は消費税を先送りしたから、社会保障の重点化、効率化も先送りしていいとは思いません。これはこれでしっかりやらなくてはならないと思います。日本商工会議所としてもこの課題は、今後ともメリハリを付けていくべきと考えます。

いずれにしても、景気への配慮は大事なことで、経済がおかしくなったら、元も子もないことは申し上げるまでもありません。重要な選択だと評価します。

文末になりますが、私は今般の春の叙勲で旭日小綬章を拝受いたしました。身に余る光栄と感じております。

八王子商工会議所をはじめ、多くの皆様方のご指導ご協力によるものであります。これからも日々精進し、努力をして参りたいと思います。

 

 


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『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

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Vol.108 『真の官民の協働を』
Vol.107 『驕りなく、丁寧に』
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Vol.81 『つぎなる交通体系整備への取組み』
Vol.80 『今こそ、企業イノベーションのとき』
Vol.79 『グローカル産業都市・八王子を目指して更なる努力を』
Vol.78 『八王子のポテンシャルの発信』
Vol.77 『創立120周年記念事業は次へのステップに』
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Vol.71 『まちづくりに一層の努力を』
Vol.70 『重要な年、平成26年度を迎えて』
Vol.69 『緊急事態への備え、その重要性を考える』
Vol.68 『チャンスにはスピード感を持って、積極的に』
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