『田辺会頭からのメッセージ』

Vol.40 「理解と協力そして実行へ」

8月の天候は目まぐるしく変り、体調を保つのに大変な一ヶ月でした。まさに異常気象です。もっとも気候だけでなく、日本の政治、経済、社会のどの分野を見ても異常気象気味の感がします。

政治では、政府がバラバラのうえ、政権与党は政党としての体をなしておらず、野党もひたすら与党の崩壊を待っているだけで、国民不在の状況が続いています。

経済分野でも異常な円高となり、ドル対円の最高値を更新する状態にあります。しかし、わが国の財政状況や経済実態を考えると、この円高は明らかに異常です。さらに社会情勢も異常な事件が次々と起こり“一体日本はどういう国になってしまったんだ”と思わざるを得ません。

このような混迷状態から脱却するには、何といっても政治の強いリーダーシップがなければなりません。この稿を書いている八月末、菅政権が終わりを告げ、次期総理にと手を上げた5人の顔ぶれが揃ったところです。大きな期待をしたいところなのですが……。

今直面する課題は、まずは東日本大震災の復興にスピード感を持って大胆に取り組むことです。そしてこれからの日本の国の行くべき姿を具体的に示し、国民の理解を求める事であると思います。その中身が国民にとって、新たな負担を伴う辛いものであったとしても、十分に説得をし、強力に押し進めていく政治の力が必要であります。

わが国は高齢化が確実に進み、短期間では回復できない少子化の状況にあります。やるべき事、やらなければならない事ははっきりしていると思います。あとは決断をし、実行していく勇気ではないでしょうか。

この大震災の復興には莫大な財源と時間がかかります。さらに将来の社会保障の財源まで考えると、巨額な数字になると思います。これらを根本的に解決するには、国民の一人ひとりに遅かれ速かれ今より大きな負担をしてもらう事は避けられない状況になります。そうであるなら、国民にその必要性を率直に訴え、理解と協力を求めるべきです。

そのためには、大震災の復興をスピーディかつ集中的に進める事によって、まずは被災されている方々の日常を取り戻し、結果として日本経済全体への大きなプラス要因となること。さらに将来への不安感に対しても安心できる体制をつくることが出来ること。そして世界から信頼され、日本の将来に向かって大きなプラス要因となることが期待できるという道筋をしっかりと示すことが必要であります。

ひるがえって、私たちのまちづくりにも同じことが言えると思います。先ずは将来の八王子のまちの姿を、長期的視点に立ったビジョンを描き、市民の十分な理解の下で一年一年確実に実行し、途中経過の報告を通してより理解を深めてもらい、さらに展開していくという繰り返しの努力が必要であると思います。このような時代ですので、我がまち八王子の中では、常に前向きでポジティブな議論が取り交わされ、やるべき時には皆で一致協力して進めていくという空気を作り上げて行きたいものだと思います。

 


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『田辺会頭からのメッセージ』バックナンバー

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Vol.109 『かつてない賑わいの八王子まつり』
Vol.108 『真の官民の協働を』
Vol.107 『驕りなく、丁寧に』
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Vol.85 『伝統文化、行事を守り継承する意義』
Vol.84 『地方版総合戦略策定のあり方』
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Vol.82 『新年度を迎え』
Vol.81 『つぎなる交通体系整備への取組み』
Vol.80 『今こそ、企業イノベーションのとき』
Vol.79 『グローカル産業都市・八王子を目指して更なる努力を』
Vol.78 『八王子のポテンシャルの発信』
Vol.77 『創立120周年記念事業は次へのステップに』
Vol.76 『地方創生への期待』
Vol.75 『更に賑わう八王子まつりを目指して』
Vol.74 『暑い夏に、熱い議論を』
Vol.73 『更に高まる圏央道』
Vol.72 『景気の腰折れのない政策を』
Vol.71 『まちづくりに一層の努力を』
Vol.70 『重要な年、平成26年度を迎えて』
Vol.69 『緊急事態への備え、その重要性を考える』
Vol.68 『チャンスにはスピード感を持って、積極的に』
Vol.67 『年頭所感』
Vol.66 『八王子の素晴らしさをアピールすることの大切さを』
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Vol.64 『任期3年を振り返って』
Vol.63 『大盛況の八王子まつり』
Vol.62 『国民の期待感を大事に』
Vol.61 『中心市街地再生への第一歩を』
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Vol.59 『風を感じる花と緑の遊歩都市をめざして』
Vol.58 『新年度のスタートにあたって』
Vol.57 『2月の事業を振り返って』
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Vol.43 「試練を乗り越えて」
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Vol.41 「本道は内需」の拡大
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Vol.37 「平成22年度を振り返って」
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Vol.35 「大災害に忍耐と英知を」
Vol.34 「そごう八王子店閉店とまちづくり」
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Vol.29 「祭りとまちの広場」
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Vol.19 「会頭会議で情報交換」
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Vol.17 「新政権に望むもの」
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Vol.15 「商工会議所の仕組みと活動」
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Vol.13 「お知らせする努力を」
Vol.12 「まちはキャンパス~大学コンソーシアム八王子の設立」
Vol.11 「八王子の顔として」
Vol.10 「一人ひとりの判断と努力で」
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Vol.8 「金融危機の改善に全力を」
Vol.7 「新たなパートナーとして」
Vol.6 「政治に期待するもの」
Vol.5 「総合的な展示館を」
Vol.4 「安全な街への願い」
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Vol.2 「多摩のいぶき」
Vol.1 「会員訪問を第一歩として」