『田辺会頭からのメッセージ』
Vol.28 「日商政策懇談会と口蹄疫」
 
   
   
 
会員の皆様お変わりなくご活躍のことと思います。それにしても暑い夏ですね。地球環境という大きな変化の中で、最近の気象は何か穏やかさに欠け、極端な異常現象が頻発するようになってきたと感じます。
日本商工会議所では、例年この時期に常議員が集い「夏季政策懇談会」を開催しています。今年も先月14日に全国から45人の常議員が参加し、東京で開催されました。
懇談会は全体会議と分科会の二部構成で、テーマごとに突っ込んだ議論が展開されました。
全体会議では「『新成長戦略』の実現に向けた商工会議所の役割」というテーマのもと、「新成長戦略をどのように評価するか」「税制抜本改革と財政の健全化をどのように行うべきか」などを中心に議論し、基本的な考え方を確認しました。
私は「国は個々の政策を掲げるだけではなく、まず財政や社会保障も含めた国家像を明確にするべきだ。明確な国家観に基づくスピード感のある成長戦略の実行」が必要と訴えました。
続いて行われた第二部では、2つのグループに分かれ「商工会議所が果たすべき役割・使命」について、事例発表を含めた意見交換が行われました。私はこの中で、地域の観光事業の重要性と事業を担う専門人材の育成の必要性を強調するとともに、現在、八王子の商工会議所が取り組んでいる「地区制」について、地域に密着した連携の必要性を強調しました。
この懇談会に参加し、全国各地で地域の振興発展に努力されている会頭の皆さんの熱い発言と前向きな姿勢には改めて感動を覚えました。4時間に及ぶ政策懇談会の後、立食による交流懇親会が行われました。
私は懇親会場に一歩足を踏み入れ、「これぞ会議所」という日商の配慮に心を打たれました。その会場は“宮崎一色”だったのです。食べ物も飲み物も宮崎産だけに限られていました。言うまでもなく、口蹄疫で大きな経済的打撃を受けている宮崎県の支援がその狙いでした。
今回の宮崎の天災にも匹敵する口蹄疫禍に関し、日商では直ちに直嶋経済産業大臣に対して、宮崎への復興支援、金融対策、事業者の生活支援や雇用対策について要望を行いました。
そうした背景のもとで、この懇親会が“宮崎ずくめ”となったわけです。この秋の全国商工会議所女性会連合会の全国大会も宮崎が舞台です。私たちも、商工会議所の仲間として、できるだけの応援をしたいと思います。宮崎の復興が一日も早く実現することを心から祈っています。
 
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