『田辺会頭からのメッセージ』
Vol.25 「花と緑に憩うまち」
 
   
   
寒さと暑さと雪と雨。4月の天候を一口で表現するとこんなことになると思います。そんな4月の24日の土曜日・25日の日曜日に恒例の「花と緑のフェア」が西放射線ユーロードで開催されました。
珍しく好天に恵まれ、二日間で1万6千人もの来場者を数えました。花リースを鑑賞する人。花時計の前で記念写真を撮る親子づれ。そして花のタワーに差し花を楽しむ若いカップル。私はそんなフェア会場の賑わいの中で、14年間の感慨が頭をよぎりました。
商工会議所が中心となり、八王子を「賑わいと潤いのある街にしよう」とファッション都市事業に取り組んできた歴史が甦ってきたのです。
この間、この「花と緑のまちづくりフェア」をはじめ、「甲州夢街道2001」事業の流れを汲んだ「街道市」や「あさがを市」などが、すでに10年目の歴史を重ねてきました。この舞台となった西放射線ユーロードは、文字通りイベントロードに変身し、市街地の賑わいの創出に貢献してきました。まさに“継続は力”を実証したことになります。
今や八王子の中心市街地は、駅周辺はもちろん、甲州街道も見違えるようなきれいな街になってきました。これは行政の力であり、地元の商店街や街を愛する人々の努力と汗の結晶であります。それを象徴するように、「We Love Hachioji」のフラッグが初夏の風にはためき、街に明るさを演出しています。
   
   
ただ、私から見て八王子の街には、まだ“足りないもの”があります。それは“憩うところがない”ということなのです。それは喫茶店であり、ちょっとした食べ物屋さんであり、街路樹がきれいな歩道のベンチであり、道端やお店の前に花のある町角などです。
これらの一つひとつが街の中に“ほっとする安心感”を生んでくれるのです。春には花と緑に飾られ、夏は心地よい日陰があり、秋は落ち葉の散歩道、そして冬には暖かいコーヒーを楽しむ。そんな春夏秋冬が繰り返される中心市街地であったらいいと思います。
今や高齢化社会の時代、交通体系をはじめ、すべての都市基盤が整備されている中心市街地こそ、安心して楽しむことができる場所だと思います。この街に誰もがちょっと憩える場所があれば、人々が自然に訪れるようになり、多くの人々との出会いと賑わいが生まれてくると思います。
 
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