『田辺会頭からのメッセージ』
Vol.19 「会頭会議で情報交換」
 
 
10月27日、八王子において都内商工会議所会頭会議が開かれた。今年度は佐藤副知事の出席を得て、多摩のまちづくりについて、東京都の施策への要望が中心の懇談会であった。
私は三項目について要望をした。
一つは東京都の「10年後の東京」計画に位置づけられ、八王子に設置が予定されている「多摩シリコンバレー構想」の情報発信拠点となる「産業交流拠点」の整備促進についてであった。
現在、商工会議所においては、政策委員会が中心となり、産業交流拠点の備えるべき機能と周辺エリアを含んだ都有地・市有地を拠点とする再開発事業によるまちづくり計画について、調査・検討を進めている。こうした取り組みを前提に、多摩地域全体をカバーするコンベンション機能を有する拠点施設の実現を要望した。
第二として、新銀行東京の機能を生かした新メニューの開発について、中小・零細企業の実情をよく把握している商工会議所との意見交換を含めた密接な連携を促進するように提案した。
三点目は、多摩の先進的な産業活動の海外へ展開を可能にし、さらに拡大させるために、横田基地の軍民共用化を促進するよう東京都の積極的な取り組みを改めて要請した。
都下の各会議所からもそれぞれの地域性を生かしたまちづくりや活性化事業への取り組みが披露され、大いに得るものがあった。
青梅の清水会頭からは、自然環境を生かした観光事業の振興に努力している実態の紹介があり、さらに、近年の外国人観光客の増加に伴い、特にトイレの整備が急務であるとの指摘があった。八王子の高尾山も同様の問題を抱えており、この必須の施設の充実が観光事業の原点であると感じた。
立川の万田会頭からは、無料就職相談窓口の運営は高齢者の再雇用の紹介窓口の大きな成果が報告されたが、時代のニーズに対応した素晴らしい取り組みだと感じた。
多摩市の坂田副会頭からは、経営力向上プロジェクトの成功事例の紹介があり、地域の企業振興に真剣に取り組んでいる様子が伺えた。
武蔵野の稲垣会頭からは、地域に集積しているアニメ産業の活用と食のイベントによる集客など、地域ブランドの立ち上げに取り組んでいる事業が披露された。
むさし府中の伊達会頭からは、融資制度の運用について行政とタイアップした制度運用で成果を上げたこと、さらには返済条件の変更等について、金融機関を指導して欲しい旨の発言があった。
最後に町田の平本会頭から、制度融資の充実や金利の補助などを行政に働きかけ、実現させた実績などが報告された。
こうした各地域の取り組みをお互いに知ることは、今後の会議所の事業運営や事業の選択に有益であり、さらに一歩踏み込んで、各会議所が地域ごとに持ち回りで主催し、現地視察を含めた情報交換が出来るなら、さらに内容のある会頭会議が持てるものと期待している。
 
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