『田辺会頭からのメッセージ』
Vol.18 「民の力が生んだ“黒壁のまち”」
 
 
私は9月の8日と9日にかけて、滋賀県の長浜市に行ってきました。日本商工会議所の委員会の一つであります“まちづくり特別委員会”に出席したもので、私はこの委員会の発足時からのメンバーで、今年度から副委員長をおおせつかっています。
この委員会は全国各地域の中心市街地の活性化をめざしたコンパクトシティづくりをはじめ、これからの日本のまちづくりの方向性を調査・研究しています。委員会は主に東京で開催されますが、年に一度は全国の都市に出向いて開催されています。今までに青森市、足利市、富山市、守口門真市などで開かれ、今年は長浜市でした。
皆さんもご承知の通り、長浜は“黒壁のまちづくり”で活性化に成功したまちです。また歴史的には戦国時代、要衝の地として、豊臣秀吉、石田三成などの活躍により有名なところです。したがって歴史遺産に恵まれ、落ち着きのあるまちです。
委員会の中で、長浜商工会議所の橋会頭から一時間にわたってお話をお聞ききしました。実質的なまちづくりの責任者として努力され、生みの苦しみの中から成功に導かれたお話には感動しました。改めて“民の力”の大きさ、経済界の継続的な努力が生み出すパワーのすごさに驚かされました。
さらに、まちづくりにあたって、長期的な視点からJR北陸本線の利便性を向上させる交通環境の改善、文化面の充実を目的とした大学の誘致、さらにはまちの集客力を高めるための多目的なドームの建設など、まちの総合力のアップに意を注いだとのことでした。
こうした取り組みが“黒壁のまち”の話題性とあいまって、全国的な評判となり、年間200万人を集客する大成功に結びついたものと思います。
しかし、長浜市では今、この現状に満足することなく、今年の8月に新たな活性化プランが政府の事業認定を受け、さらなるまちづくり事業にチャレンジしているとのことでした。
賑わいを見せる黒壁のまちを歩きながら、まちづくりにおける民の知恵と力、それをバックアップする経済界の支援の大切さを改めて勉強させていただいた二日間でした。
私たちもこうした先進事例をお手本に、八王子のまちの活性化に一層の努力を重ねたいと思います。
 
ご意見・ご感想(メールの場合)はこちらからどうぞ。